根管治療で使う器材【ニッケルチタンファイルからMTAセメント】

根管治療でよく使う器材をまとめておきたいと思います【2020年】

ニッケルチタンファイル

根管形成、根管拡大に用いられるファイルですがもっぱらニッケルチタンファイルを用いています。

ステンレススチールファイルでよく用いるものは#06~#12の細いファイルになっています。

ニッケルチタンNiTiファイルは主にボルテックスブルー21㎜と25㎜とEdgeTaper Encoreの31㎜を用いています。EdgeTaper EncoreはFeedで買えますね、歯根長の長い犬歯や咬頭を残した場合など31㎜必要なものに数量揃えています、こちらはおそらくデンツプライのOEM製品だと思われますがコストパフォーマンスに優れた製品だと思います。今のところ使ってみて不具合などは出ていません。

次によく使うニッケルチタンファイルですがxpエンドシェーパーです。xpエンドシェーパーは楕円形の根管を拡大するのに適していますね、というか根管内で広がり3次元的にフィットするニッケルチタンファイルはこれぐらいではないでしょうか。

意外と追従性もあり折れにくくガッタパーチャの除去時にも重宝します。

NiTi金属の形状記憶特性を有し、根管外ではMフェーズ状態でストレートな形状ですが根管内に挿入するとAフェーズ時の分子記憶に従って形態を変化させます。回転時にAフェーズ形状であることにより、通常のファイルでは到達しづらい根管形態にも対応するようです。

ネゴシエーションとグライドパス

穿通と予防拡大には主に#06、#10のファイルをYDMのファイルホルダータイプ2につけて用いるかsec-10でコントラにつけて用いています。

根尖から飛び出た状態で使用するのは意見が分かれるところですが生理学的根尖孔は#10までであれば壊れないと考え使用しています。sec-10も私の臨床ではなくてはならないものとなっています。

ガッタパーチャの除去

こちらも大変お世話になっている器材です。特に超音波を用いた各種チップはなくてはならないものとなっています。

ガッタパーチャの除去もできるだけ確実にそして短時間で行いたいですね。

マイクロエキスカも細かい作業や古いガッタパーチャの除去でよく使用しています。

化学的根管洗浄

化学的根管洗浄はもっぱらEDDYを用いて次亜塩素酸ナトリウムでじゃぶじゃぶ洗っています。

防湿

ラバーダム防湿は無翼のクランプが使いやすいですが症例や歯牙で使い分けています。zooは小児や高齢者の方、ラバーダムの使用が難しいケースで用いています。

マイクロスコープ

マイクロスコープも有益な機械ですが使いこなさないといけませんよね。最近では立位での使用も模索しています。

ミラー

マイクロスコープを使用していると小さいミラーが必要となってくるのでいろんな種類のものを揃えています。

イーロプラスミラー(Yirro-plus ミラー)は水滴がつかないのでとても使いやすく導入しました。

仮封

仮封は感染を防ぐためにも3㎜は必要と考え隔壁を作成しキャビトンを使用しています。

MTAセメント

パーフォレーションリペアや根管充填でも用いていますがMTAセメントの良いところは高いpHを維持していることと高い封鎖性だと思います。

まとめ

2020年現在、私が根管治療の臨床で最もよく使用している器材をまとめました。歯科治療は日進月歩良い器材が出てきますのでアンテナを貼りながら取捨選択していきたいですね。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事