歯科用マイクロスコープでの静止画と動画のリモート撮影からPCへの自動取り込みの考察【エルガトCAM LINK 4K で動画録画】

はじめに

【キャノンEOS Rを用いたテザー撮影】歯科用マイクロスコープでの静止画と動画のリモート撮影からPCへの自動取り込みの考察を以前書きましたが、今回はその続きです。治療動画をキャプチャーデバイスであるエルガト Cam Link 4Kで取り込むまでについて書いています。

今回は動画の同時録画についてです、静止画の記録については前回の記事をご覧ください。

エルガトCam Link 4Kとは?

エルガトCam Link 4K とはカメラをWEBカメラにすることができるキャプチャーデバイスです。

Cam Link 4K を接続すると、お使いのカメラがすべてのお気に入りのアプリで Web カメラになります。1080p60、または 4K で最大 30フレーム毎秒の高品質により、ストリーミングをプロフェッショナルに保ちます。超低レイテンシー技術により、お気に入りのプラットフォームで瞬時に起動でき、お使いのカメラが最高に強力になります。
とあります。 よくあるキャプチャーデバイスですが4K30Pで録画できるのが特徴ですね。
では早速使用してみましょう、カメラからのHDMIをCam Link 4Kに挿しPCのUSB3.0に挿して使用します。 事前に4K Capture Utility for WindowsをPCにインストールしておきましょう。なおPCの要件はWindows 10 64-bit ビット、またはそれ以降が必要です。 もちろんmacで使用することも可能です。 セッテイングがこれだけですからとても簡単です。あとはソフトを立ち上げて録画ボタンを押すだけです。私はうがいしていただくたびに録画を停止していますから。短い動画がフォルダに自動転送されます。長回しよりもその方があとで説明するのに便利です。

ワークフローを単純化

撮影中にメモリカードがいっぱいになることは、もうありません。編集中に粗い画像を見つけることも、もうありません。Cam Link 4K の録画では、すべてのコンテンツはハードドライブに直接記録されます。リアルタイムでは、フルスクリーンフィードバックによりその場でシーンを改善できます。
ともあります。録画されたデータは直接PCへ記録されますのでカメラ側のSDカードに入るわけではありません、便利ですよね。

動画の連続撮影可能時間30分制限は気にしなくていい

キャノンEOS RやSONY α7シリーズは動画の連続撮影可能時間が30分に制限されています。これは連続録画時間が30分以上になると、EU圏内ではデジタルビデオカメラと分類されるからです。デジタルカメラとビデオカメラでは関税の税率が数%違うことが理由でこういった制限がかけられていると言われています。キャノンEOS R本体で動画の録画を行うと30分で録画が自動停止していたのですがキャプチャーデバイスだとその制限はありません。

動画のビットレート

動画のビットレートは720×480p60fps〜最大3840×2160p30fpsでキャプチャーできます。

流石に4Kは容量が大きくなりHDDにも影響しますので普段はFHDで録画しています。治療前にマウスで録画ボタン押せば録画開始です。途中で静止画のシャッターを切っても録画が止まることはありません。

まとめ

  1. 治療開始前に録画ボタンをクリックして録画開始
  2. 治療中は任意の場面でシャッターを切り静止画を保存と同時にPCへ自動転送
  3. 治療終了後に録画停止ボタンをクリックし任意のフォルダに動画を自動保存
  4. 患者さんへは静止画と動画で治療内容の説明
動画撮影のワークフローはこんな感じでしょうか他にもいいキャプチャーデバイスはたくさんありますが遅延がかなり抑えられていると感じました。 ただこれだとLog 撮影ができないのでカラーマネージメントを行いたい場合や 編集時にLUTを当てたい場合などは難しいですね。流石にそんなことを考えている歯科医師は僕ぐらいでしょうからLog撮影の需要はないと思いますのでここら辺にしておきます。では。

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