みなさんこんにちは。
大臼歯部を含むⅡ級窩洞のコンポジットレジン修復はとても難しい処置です。
Ⅱ級窩洞とは臼歯部の隣接面を含む窩洞形態と定義されています。
簡単に言えば奥歯の歯と歯の間に虫歯ができてそれを取り除いた後の形ですね。
下の写真の症例を見ていただくと第一大臼歯と第二小臼歯の間に虫歯があります。
歯と歯の間に虫歯が進行するとコンタクトが損なわれるので
その形態をどのように再現するかで治療方針が決まります。
今回は比較的咬合関係に問題がなく歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖もなかったため
ダイレクトボンディングによるコンポジットレジン修復を行うことになりました。
ラバーダム防湿を行うことで出血や唾液を防ぐことができます。
コンタクト直下の立ち上がりを気を付けないと後で段差になってしまうのでここの処理はとても気を使います。
この修復は審美治療の要素より、どちらかというとMI(ミニマルインターベンション)を重視しています。
できるだけ削る範囲を最小限にすることを重要視していますが、もちろん金属によるインレー修復も行っています。
私の臨床では咬合力が強い方や歯ぎしりや食いしばりのあるかた、またすでに虫歯による進行範囲が大きくダイレクトボンディングで行うには条件の厳しい場合はインレー修復を行うことも多数あります。
2018年12月追記、タイトルの間違いを訂正させていただきました、失礼しました。