こんにちは。矢部歯科医院に勤めている歯科衛生士の田原です。
3月18日(日)にSRPのセミナーを岡山市で受けてきました。
会場は岡山駅西口から歩いて5分程の場所にある、岡山国際センターです。
表題は「これから歯周治療を始めるあなたに〜プロービングもSRPもこんなに簡単〜」というテーマ。
講師の先生は東京の医科歯科大学で活躍されている豊田恵先生と松澤澄枝先生です。
人数はおよそ30人程で、年齢層は40〜50代のベテランの衛生士の方もいれば、私と同じ一年目の方も3分の1程おられました。
まず、午前は講義、午後は模型を使った実習となってます。
今回、SRPのセミナーを受けたいと思ったかというと、目で実際確認することが出来ない縁下歯石を取れているのか、やり方は合っているのか自信がなかったというのと、このセミナーはどちらかというと新人向けの基礎をメインにしたものと聞き魅力的に感じたのが理由です。
講義の内容はどちらかというと新人の歯科衛生士向けのセミナーということで学生時代を思い出すような内容となっていました。
流れとしては、
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歯周組織の構造、健康な歯周組織について
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歯肉炎、歯周炎の特徴、発生までの流れについて
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歯牙解剖の復習(特にSRP時に気をつけたい部位)
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プロービングの意義、基本的使い方、注意事項など
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歯周治療の基本的な順序
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グレーシーキュレットの構造、使い方、注意事項
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模型による実習(左上4-6、下顎3-3)
という感じで進んでいきした。
基本の歯周組織の構造や歯周病が発生する流れについて、再度学べたことで普段臨床的な事がメインになっていて実技的なものばかりに目が行っていたので確認できたのがよかったです。
また、口蓋溝や歯周病のリスクファクターなどの歯牙解剖を理解すること、レントゲンから骨吸収の程度を見て歯周ポケットが何ミリほどあるか、レントゲンに写ってくる歯石の大きさがおおよそ0.5mmほどあるなどを理解して歯周治療をする事が大切だと思いました。
また、マネキンを使った実習では私は特に遠心のキュレットを使うのが苦手で、講師の先生方に動かし方や固定の仕方を教えて頂きました。
20回スケーリングすると髪の毛一本分のセメント質を削ってしまうというのも知り、いかにきちんと歯石に引っ掛けて、適正な力で歯石を除去することの大切さを再度感じました。
また、既にポジショニングや固定の取り方も自己流になっていたので確認できて良かったです。
今回の実習は歯石のついた模型ではないのでルートプレーニングが主ですが、
プロービングをした時に歯石がついていることに気づくのはもちろんどんな風についているか
(ザラザラ粗造に付いているのか、ボコッと大きく付いているのか、点状についているのかなど)
そういうことに気づきながら患者さんにあったSRPを行っていきたいです。
今回のセミナーで、SRPへの疑問が全てクリアになった訳ではないですが基本の大切さを再度勉強することができました。
まだまだ勉強途中で、本当にSRPはまだまだ悩みが尽きそうにありませんが、より良い結果が出せる技術を手に入れたいです。
さて、ここからは院長追記
2018年4月11日 セミナー報告と遅めの新年会(忙しくて延びに延びていました)をかねて矢部歯科医院一同で食事会へ行ってきました。
場所は倉敷市鶴形1-2-282Fにある「熟成焼肉 にくまにあ」
熟成庫で肉のうまみを凝縮しているらしくお肉がおいしい焼き肉屋さんであまり聞きなれない部位の肉もメニューにあったりとおすすめです。
久しぶりの食事会とお肉のおいしさに話そっちのけで焼きまくるスタッフ達でした。
SRPは歯周治療ではとても重要な技術なのでぜひ臨床で学んだことを発揮してもらいたいものです。