樋状根の再感染根管治療の考察

再感染根管治療の考察

 

この度、西日本豪雨で被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 

左下の歯ぐきが腫れて強い痛みが出ているということで来院された患者さん

 

 

すでに根管充填がなされており根尖を取り囲むように透過像が広がっていました。強い歯ぐきの腫れと自発痛が続いている状態でした。

 

それでは歯科用CT所見を見てみましょう

 

 

 

今回の主訴である下顎左側7番の歯科用CT所見では根尖を取り囲むように透過像が認められます。

 

cross section像では舌側まで及んでいてかなり広範囲に病変が広がっていますね。

 

とにかく感染が残っているので今入っているガッタパーチャを慎重に除去していきます。

 

その時にパーフォレーションがないかどうか、それから根尖が壊されていないかどうかを慎重に確認していきます。

 

ガッタパーチャを除去するとすごい量の排膿が認められました、内圧があがり強い自発痛がでるのもうなずけます。

 

感染を慎重に除去し根管内部の洗浄、拡大を数回にわたり行い

 

痛みと腫れがいひいたので根管充填を行いました。

樋状根の解剖学的特性

近遠心の2根が頰側において癒合しており、舌側に陥凹が生じる.そして根尖は舌側へ湾曲している.

 

うまく治癒してくれるのを期待して経過観察していきます。

 

 

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